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人文科学 常山 菜穂子 研究会

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常山 菜穂子
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アメリカ文化研究-パフォーミング・アーツを中心に

Seminar on American Performing Arts

 

 

本研究会は2007年に発足し、植民地時代から21 世紀までのアメリカの社会と文化をパフォーミング・アーツ(表象芸術)の視点から考察しています。戯曲テクストに限らずダンスのような身体表現やブロードウェイ・ミュージカル,ハリウッド映画、テレビ、ディズニーなども射程に,これらの表象芸術が,いかに同時代の政治経済,国家国民,思想宗教の影響を意識的/無意識的に受けながら形成されているかを検討し,作品に反映された「アメリカ」の姿を浮き彫りにします。
その際には多様なアプローチ方法があります。たとえば,人種,ジェンダー・セクシュアリティ,階級,地域性、外国との比較や日本での受容の視点から考えたり、さらには、スポーツやテーマパーク、裁判などを広義のパフォーマンスとしてとらえ研究することも可能でしょう。(下記の「先輩たちの研究テーマ一覧」を参照して下さい)

ゼミ生の皆さんが2年をかけて行う個々の研究を通して、わたし自身もさまざまなパフォーマンス・シーンについて一緒に学びたいと思っています。

 

当研究会では「アメリカの文化と社会」の分野で副専攻を認定します。さらに、アメリカにおけるパフォーミング・アーツの勉強を踏まえた上で、演劇学や映像研究、アメリカ以外の国のパフォーマンス分析といったアメリカに限定しない芸術に関しては「芸術の批評と創作」の分野で副専攻を認定します。

 

 

スケジュール

学期の前半では、演劇・舞台研究の方法論に関する文献を中心に、ゼミ生の研究テーマに合わせてさまざまな文献を講読します。学期の後半では、そのようにして得た基礎知識をもとに各自が関心のあるテーマについて口頭発表(個人またはグループ)を行います。

 

年間スケジュール

春学期

4月     ガイダンス、ライブラリー・ツアー

5月~7月 講読&個人発表

 

秋学期

9月~1月 講読&個人発表

1月    卒業論文&研究ノート提出

2月第1週 4年生=副専攻の申請と認定

3月    ゼミ論文集の編集・発行

 

 

副専攻の認定について

当研究会では、「人文科学(アメリカの文化と社会)」または「人文科学(芸術の批評と創作)」のいずれかの分野で副専攻を認定します。

認定のためには,申請分野に関連する日吉設置の「地域文化論Ⅰ~Ⅳ」「人文科学特論」「文学」「歴史」等のうち8 単位を履修した上で(これ以外の科目の認定に関しては個別に相談して下さい),三田設置の研究会を2 年間履修し単位取得することが必要です。

 

副専攻認定のために履修を推奨する日吉設置科目

地域文化論 I~IV

人文科学特論

文学

歴史         など

*ただし、以上の科目は、自分が副専攻の認定を申請したい分野・内容に関連する授業内容であること。

 

 

先輩たちの研究テーマ一覧

以下は、ゼミ論文集のもくじです。

副専攻の認定を受け、かつ執筆者の許可が得られた卒業論文は、以下のサイトの「過去の研究会各成果について」から全文を閲覧できます。

 

慶應義塾大学法学部HP(副専攻のページ)

http://www.gakuji.keio.ac.jp/hiyoshi/hou/fukusenkou/list.html

PROFESSOR MEMBER

常山 菜穂子

常山 菜穂子

<担当者紹介>

常山 菜穂子Nahoko TSUNEYAMA

慶應義塾大学法学部教授

文学博士(慶應義塾大学、2000年)

担当科目:人文科学研究会(三田設置)、地域文化論(アメリカ)、人文科学特論、英語

研究室:来往舎448号室(日吉)

メールアドレス:tsune@keio.jp

専門分野:アメリカ演劇文化

主な業績:

[単著]

『アメリカン・シェイクスピア — 初期アメリカ演劇の文化史』(国書刊行会、2003年)アメリカ学会第9回清水博賞、慶應義塾大学法学部賞

『アンクル・トムとメロドラマ — 19世紀アメリカの演劇・人種・社会』(慶應義塾大学出版会、2007年)

[共著]

『物語のゆらめき — アメリカン・ナラティヴの意識史』(南雲堂、1998年)

『記憶を紡ぐアメリカ—分裂の危機を超えて』(慶應義塾大学出版会、2005年)

『視覚のアメリカン・ルネサンス』(世界思想社、2006年)

『情の技法』(應義義塾大学出版会、2006年)

『エドガー・アラン・ポーの世紀』(研究社、2009年)

『水と光 — アメリカの文学の原点を探る』(開文社出版、2013年)

『モンロー・ドクトリンの半球分割―トランスナショナル時代の地政学』(彩流社、2016年)

『アメリカ文学における幸福の追求とその行方』(金星堂、2018年)

[論文]

「ミュージカルの誕生と19世紀アメリカ社会における序列化」

『演劇学論集』51号(日本演劇学会)2010年10月

[口頭発表]

“Takarazuka Revue Company and the Power of Community”

International Federation for Theatre Research (FIRT / IFTR) Annual Conference、2011

「太平洋からアメリカ演劇史再々考」日本演劇学会2013年度大会、2013年

“Strata of Empires: First Japanese Theaters in Hawaii, 1899-1908”

International Federation for Theatre Research (FIRT / IFTR) Annual Conference、2014

「ハワイ・ローカル劇の地理的起源」日本アメリカ文学会第53回全国大会、2014年

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