近年ますます分断や対立が目立つようになりつつも、21世紀になっても世界のいたるところで影響力を持ち続けているアメリカ文化を様々なキーワードを駆使して読み解いていく研究会です。「アメリカ研究」という学際的な研究の蓄積について学びながら、文学、映画、ドラマ、音楽、舞台芸術、ファッション、食文化、写真、美術、建築、法律文書、外交文書、私信、日記などを分析して、アメリカ文化が前景化する多彩なテーマや、その奥に広がる世界の複雑な輪郭を可能な限り正確に、かつヴィヴィッドに認識したり理解できるようにトレーニングします。
まだまだスタートしたばかりの研究会なのでまだ白紙のキャンバスのような状態ではありますが、みなさんの意見を取り入れつつ、型にはまらないオープンな研究会にしていけたらと思っています。
有光 道生
アメリカ文学を中心に、トランスナショナリズム、コスモポリタニズム、人種表象などを研究しています。いまはアジア(特に戦後日本)における黒人文学の受容の歴史や第二次世界大戦後の米国における創作学科の発展とマイノリティ作家たちの関係についてもリサーチしています。