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法律学科 大屋雄裕(法哲学)

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「法理学(jurisprudence)」とは、法社会学や法史学などと並んで基礎法学を構成する学問分野の一つです。主に前提する領域は人文学、とりわけ哲学となります。このことは、法理学が一般的には「法哲学(philosophy of law)」と呼ばれる傾向にあることから窺えるでしょう。

法理学には自らを凝集する固有の磁場があります。「法は何であるか」という法の認識に関わる「法概念論」、そして「法はどうあるべきか」という法の評価に関わる「正義論」です。

大屋研究会ではこれらの議論を軸にした上で、春学期は特定の主題を置かずに広く現代日本社会について論じた文献を中心に読み進めていきます。続く秋学期では、テーマを設けた上で夏合宿から冬合宿にかけて一貫して検討します。これまでの主題としては、2017年度秋学期の「グローバル・ジャスティス(とりわけ世界貧困問題)」、2018年度秋学期の「管理社会、ビッグデータ、アーキテクチャ」などがあります。精確な読解力やそれを踏まえた分析力、そして自らの考えをまとめる構想力の獲得を全体を通じた目標としています。

PROFESSOR MEMBER

大屋 雄裕

大屋 雄裕