オステンゼミでは国際刑事法・国内刑法を研究しています。
「国際刑事法」と言う言葉を使うとき、そこには国内刑事法の
国際的側面としての狭義の「国際刑事法」、
国際法の刑事的側面としての広義の「刑事国際法」という二つの意味が存在します。
広義の国際刑事法、すなわち国際法の刑事的側面としての国際刑事法は、ひとつの法分野として
確立してから未だ日が浅く、他の確立された伝統的法分野と異なり、確立された解釈学が存在しません。
「国際刑事法学」、その実体は”むきだしの刑法”ともいうべきものであり、
真の正義とはなにか、何のための刑事法か、という刑事法の根本を問い続けながら
「国際刑事法」という新しい法分野を模索・確立していくものでもあります。
第一次、第二次と2度の凄惨な世界大戦を経験した人類にとって、
戦争は2度と繰り返されてはならない忌まわしき歴史です。
しかし、一見すると平和なように感じられる現在においても世界中で人道に反するような、
全人類の正義に反するとも言うべき行為が、当然のように行われているという現実があります。
このような悲しむべき事態を真になくすためにも、私たちは真実を知り、
世界の真にあるべき姿を模索するためにも試行錯誤していかなければならないと言えます。
当研究会では、ソクラテスメソッドによる学生主体による授業形態を採っており、
授業中は学生の意欲的な発言が求められます。
ゼミの座右の銘は「よく学びよく遊ぶこと」であり、授業は集中して行いますが、
遊ぶときには先輩方だけでなく、先生をも交えて”しっかり”遊びます。
オステン, フィリップ