概要
当ゼミ(木曜五限開講)は、今年1月に発足したアメリカのバイデン政権の外交と世界戦略を追いながら、国際政治学の最新の文献を読み、チーム(アメリカ班、中国班、ロシア班)に分かれて調査・分析を行って、ゼミ生が自分なりの問いを立てて、その答えを導き出す研究を行うことを目的とします。
バイデン政権は、分野に応じて対決・競争・協調という3つのアプローチを使って中国に向き合っていくといわれています。そのとき、中国や日本、東南アジアやヨーロッパ、国際機関はどのような影響を受け、またそのように反応してアメリカに影響を及ぼしていくのでしょうか。その先に待っているのは、対立と分断の世界なのか、それとも協調と包摂の世界なのでしょうか。当ゼミは、米中関係に軸足を置きつつ、それが日本や東南アジア、ヨーロッパといった諸地域、さらには国際機関での多国間外交、宇宙やサイバー空間をめぐる国際関係とどのように相互作用しあうのかに目を向け、研究を行います。
ゼミでは、例えば次のような問いを立てて、調査・研究に取り組みます。米中間における先端技術、経済、デジタルインフラ、地政学的影響力、情報、軍...